Subeatleoの自作ルーム
連載小説 スクリュー 第3話
爪痕の歴史、ねじれた糸口
サルノヴァの事をいつも尋ねてくる少女、アンリは今日は裁縫をしている。
サルノヴァのショートパンツのボタンが落ちたのを直している。
少女は裁縫箱をあけ、針を取り出した。
そして黒色の糸を引き出すと針の穴に糸を通そうとした。
ところが針の穴は小さくなかなか通らない。
少女は糸先をちょっと口で濡らした。
そして一気に針の穴に糸を通した。
次にボタンの穴に糸を通す。
そしてショートパンツの取り付け口に糸を通す。
単純な裁縫作業だ。
糸は次第にねじり向きになり強度を増していく。
糸口はねじれ徐々に強度をまし。
くるりと少女がボタンの下の部分に糸を一周させるともうそれは固くなっていた。
いつもより長い延長コードBが
コンピューター企画室の中で起動していた。
徐々に絡み合ったスクリューが動き出していた。
回転速度5と1/7、回転角やや上向き加減。
スクリューが水をすこし上から下に受け流している。
間接フィールドでの弁明がどこまで可能か。
サルノヴァは念を押してミルコバに詰問した。
この過去の一空間が現在の一空間へ繋がってるんだ。
そしてこのスポットからは起こるべき未来が垣間見れる。
垣間見れるだけでなく今、逆流が起ころうしている。
どうだこの森、寺子屋そして地震
これは過去か?未来か?
ミルコバはお茶を飲み込んだ。
この寺子屋には昔から核室なんてありはしないよ。
あったのは古びた楽器、児童書、そろばん、儒学者そう同志だけだ。
そうそれは浅間山荘事件が起こる前の春の事だった。
共産思想、レーニン、マルクスを抱いた志士たちがここに集っていた。
政治結社。
赤い歴史家たち。
サルノヴァは涙を浮かべた。
羽田バリケード事件の過程の中、サルノヴァは一人空港を駆け抜けた記憶に
包まれていた。
サルノヴァと少女との関係それは
高原弁当を共にするという関係のみではなかった。
ミルコバアは目を光らせた。
サルノヴァ、あの1/2花園ICをどうするの?
塾にはならないわ。
そうすでにコンピュタールームの倍角定理はすでにクアッドコア以上になっている。
つまりの倍角定理は通用しない。
中点連結の定理も必要がない。
譜代点から唱歌点までの中間地点
すべては四季というセッションがそれぞれに起動しその調整が行われている。
この長いコードはそう四季を二周するコードのベータ版であり
サルノヴァのお茶はその名残だった。
ミルコバはその四つ折りにされた手紙を開け
さらりと目を通すとため息をついた。
やはりこのセクハラという文章をコンピューターが異常反応し
オームを呼んでいる。
サルノヴァはため息をついた。
このオームつまり誰もがこのセクハラという響きは心に届くのだよ。
6時6分、ミルコバは手紙をしまった。
そしてサルノヴァに一言いった。
幸福を求めなさい。
一粒の種が大きな愛へ変わるのを待ちなさい。