Subeatleoの自作ルーム

連載小説 静まりし二つの羽根3 第5話

過去の遺産 17番目のキー  レクはサファイヤモンドを出たあと、
一路再びダイム王の元へ向かっていた。
もしもあの時のダイムの間の中枢を再び、
祝福の位置に通せば
俺はタイムマシーンに乗り、
バルバラの元へ行けるのか。
立体交差の隅の部分で車を止めた。
その時、イエムの声がした。
僕も同じ事を考えていたよ
あの時の6:6の平常の仕掛けが一体、
何を生んだんだって。
僕らが古文書をめくるのは過去に残された、
未来への道を探るため
それを実際になすにはターニングポイントと
トンネル
つまりタイムマシーンが必要だって事だよ。
それが悲しみを繰り返してきた僕らが成すべき
ことなんじゃないかって
気がするんだ。
それをなすにはこの立体並行、
垂直交差ではジャンプは産まない。
時も飛べないよ。
その時、サルーインが口を開いた。
だが空間圧縮による発散は
被害が尋常ではない。
次元収縮を止めるすべをしらねば
一旦流れ出したひずみはどちらかに
流れ出し、それが加速してゆけば
再び、それが滅びの道となるぞ。
だがその収縮を止めるすべを
しればあるいは
レクは呟いた。
闇を抜ける鋼の心
10:1の悲劇の結末、
9回裏ツーアウトからの逆点。
無理に決まっている。
人は流れに従えばいい
ミラス拳に力が入った。
明けぬ闇は自然に土に帰る。
その頃、もう一台のDUOが
その負荷を強めていた。
南十字星のそのからの位置で
てんびん座が見通せるはずはない。
そもそもその南斗の五星が
わが位置に置かれるまで来た以上
それはターニングポイントの喪失
を意味している。
カンガルーとコアラをそつちの
部屋にうつしなさいよ
イエムの母は呟いた。
17番目キー
の何番目?
ルナが弦がやさしくなびき
微風が吹いた。
嫌なこと忘れちゃいなさい。
今そこに存在してる。
その事実があれば充分じゃない。
それが私のキー。
ノイア
ファルフォーム

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