Subeatleoの自作ルーム
連載小説 静まりし二つの羽根 第15話
交差の余韻
レクは宿屋、シルバーサーブでベットに大の字に横たわっていた。
そとではオカリナの演奏が静かになっている。
笛の音か久しぶりだ。
レクがカレンダーを眺めた。
今日は一月五日か。
サンディーの馬が走るのは明日か。
レクは一夜の眠りについた。
翌朝、レクはシルバーサーブを後にし、競馬場に向かった。
チケット買い、ゲートをくぐった。
場内は人が多い。
パドックでは何頭かの馬が周回を続けている。
レクは中央棟付近に進んだ。
何本目かの柱に行き着いた時に
純白のジャンパーに赤のTシャツを着た女性が
熱心に馬を見つめている。
「来てくれたのね」
サンディー。
サンディーは優しい笑顔を浮かべた。
そして手元に持ったガイドに大きく
F-6.6.5.4
と書き綴った。
さぁ決戦よ。
メインレースの時間が近づきサンディーの馬が
一着でゴールを駆け抜けた。
瞬間、レクはグライダーに乗るパイロットように
空を滑走し羽ばたいていた。
祝福を貴方に。
レクはサンディーの手を繋いでいた。
忘れる事ないけど。
忘れなくちゃイケナイ。
レクは気づくとお守りを握りしめていた。
ふわふわとした気持ちで彼女の面影を追っていた。
サンディーは居なくなっていた。
私は純白を着る理由は貴方と寝ないから。
簡単な綴りでそう書いた書置きとお守りが残されていた。