Subeatleoの自作ルーム

 

連載小説 静まりし二つの羽根 第16話

再会の後

イエムはレクとの再会を思い出していた。
僕の父さんの知識によるとセットビジブルは見えるようにできるという事だった。
イエムは古文書を読み解きながら石碑を読み。
また石碑を読んでは階段を昇っていく。
かさなりあった手と手にいかほどに意味があっても僕には関係がない。
手が重なっても、熱が伝わっても。
かすれかけた文章の意味を探し、主語と述語をたしかめ
目的を見つける。
そしてその方法に行き着くとき階段はもう一段上が見つかる。
赤く怪しく輝く宝石の色が仄かにイエムの頬を照らす。
自然と体が左に傾く。
螺旋を描いているからだ。
重心が自然と左へ左へ倒れていく。
慣性航行のG歴史はそのFAILEパスの修正ポイントを
巡る事でお互いが理解を深める事ができると。
テレビのアナウンサーは力説していた。
意味のあるような事で
ないような事で
石碑にはそう書いてあった。
しばらく待ちなさい。
それってどういう意味?
なんか会話みたいだな。
レクはおかしくなって読み続けた。
イエムはグライダーになんていつになったら乗れることかと
内心思いながらひたすら字を追っていた。
眠る勇気をあなたに
わたしはすかい青い空。
こんな事に意味があるのか。
イエムは少し休憩すると
家路を急いだ。

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