Subeatleoの自作ルーム

 

連載小説 静まりし二つの羽根2 第11話

セキトの息吹

 エノシはそこしれない葛藤の中に身を置いていた。 ゼラルドに子と認められない覇をわかつ日々。 ある日の白夜の二時間が永遠に思えてならなかった。 たしかにこの王、エノシ、時を超えた。 そう無我夢中の六時間が二時間に思えた。 このエノシ鼓動を読み違えるわけはない。 心拍は12−3 12−5 12−8 負成だがたしかに二時間と少しのはず。 それが気づけば朝を迎えた。 時を越えた。 そしてミラスが飛ばした灼眼がその形を寸分違わず射止めていた。 もしも、ダイムが時を司るなら ダイムの間を測るデュオとデュオの間で生きよう。 すなわち第三のエノシはその心をすでにセキトと化していた。 セキトの復活だ。 今日よりこのエノシ、王輪を捨て、赤き心のアヤメと化そう。 セキトの燃え上がる心の炎はだれよりも熱かった。 そして イエムは時を迎えた。 コンフリクトゲーム、ディバイドザゲームR3 イエムは色即の事を思い出していた。 空の色は晴れれば、青、草原の色は緑、そして燃え盛る炎は赤。 三元で7元を表すには。 レクは言った。 クロスを上げればいいさ。 そして セキトの波は色即と動化し、再び息吹を上げた。 イエムは確かにあの時の魚が赤から青色に変わる瞬間を観ていた。 黄色きコマゴメピペットの一滴が 尊い後退を産んだ。 今は極性を語る時ではない。 聖なるものが今に残すこと そして今の形とは。 永遠に受け継がれても動かない心とは。 セキトは再び混乱に陥った。 次元流が静かにセキトを包み。それを見るダイム王もまた結界の裏に投げ出されていた。 イエムが今ひつような事を感じそれが自然に引き寄せたのだろう。 イエムはアトラクションの事を必死に考えていた。 まずは意味あるものにしなきゃなんない。 そしてテリブル高架橋はいつのまにかオプティマス高架橋へと変化をしていた。 その高架橋は今日、思い出話に花を咲かしている。 そしてその思い出話に3人が花をさかせた事を要約にも思い出したようだ。 3人の花はゼラルドが去った時にサルーインそのものをイエムが変化させたものだ。 そう、そしてその花はかつての導師たちの赤き知が脈打っていた。 そのまだ名もしれない導師たちに乾杯。 イエムは飛騨のカラオケとそしてその友のことを思い出しながら 酒を煽った。 赤い鼓動が脈打って、少し早くなると自分が小学校の頃した運動会の事を思い出した。 酒が最上にまわると アトラクションがそうだ、アイスだ。 今度はアイスにしようとか思って笑った。 イエムはオプティマス高架橋でできあがった花を抱えて これからなすべきことをいままで行ってきたことと同時に考えた。 そしてまずはダイムの箱をおくことを考えた。 だがそのダイムの箱がなかなか取り出せない。 不思議なことにうまくいかない。 こんちきしょーと思っていると。 なら演算でもやろうと思って いろいろと演算の証明をやることしながら 教えていこうと思った。 それが変数ダイムの目覚めにつながったことも自覚していなかった。 ゼロから一にかわった事が 奇跡に思えた。 イエムはこれで合ってますようにと何度も神に祈った。 アーメン。

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