Subeatleoの自作ルーム

 

連載小説 静まりし二つの羽根2 第14話

諦めのディーバ

 その収束に一苦労した挙句になんの成果も得られず、また成果を横取りされるのか。 諦めの分配法則とその代償のみを要求され、その働き自体が評価されない日々割れ。 一見、得られるものがなく不毛だと思えた。 ホーキンスがいかに正しくともそのなせる技が回帰に及ばない。 どんなに人が正しくともその原点の存在を誰も信じはしない。 自分が見るものすべて他人とは違う割でできていると思えてしょうがない。 イエムはだんだん勉強が嫌になっきていた。 無限を割る事なんてできやしないし、区切りを打っては自分を消される自分に腹が立っていた。 これはセクハラだ! ディーバはその時何を思ったのか声を上げた。 導きの矢を使いなさい。 矢は飛ぶ方向が定まらないならどうやってそれを普遍と申し上げる事ができましょう。 ジェット気流が勢いを増す。 空き箱にひとひらのサクラの花弁が優雅にその頬を染めた。 ないという事 あるという事

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