Subeatleoの自作ルーム
静まりし2つの羽根2 第34話
浄化と浄化、そして久遠
一人部屋でイエムはなんだか自分だけ取り残されているように感じていた。 その植物が最初の芽を返り咲かせるときの部屋の気温はいったい何度くらいだったのだろうか、 いまでは全く覚えていなかった。 古文書を更にイエムは進める事を決心した。そしてその解法のあまり感涙で涙を覚えた。 それはイエムの歩いて来た道そのものであり、あの白いシャツに手を通した日々だったからだ。 思い出の涙がまだ高校生のイエムに少し過った。 そのレクはザカエブリッジの真に再びたどり着こうとした時、 それが今は閉ざされてしまっている事を知った。 あの見えない透明な橋のビジョンが今は見え隠れしている。 その正体が果たして本当にゼロなのかそれとも桜なのか。 レクは確認という術を奪われて少し途方に暮れていた。 そしてダイム王はつぎの次元城のビジョンが全く暗中に迷いだしたように感じていた。 本当に分母が無理であってはならないのだろうか。有元の理を知る者にとってその隙間とは測るすべもない宇宙への誘いなのか。継続を決めたイエムはその古文書を追った。 少し机に影が出始め、トカゲがヒュルリと窓の外を過った。 時計が刻々と時を刻む。 この復活された余元にどう対峙すべきなのか、 ダイム王は顎のヒゲを少し触ると、そのヒゲの先端を少し指で巻いた。 巻かれたヒゲは左右に均等にわかれた。 一体なぜこのヒゲはその手触りがさほど固くはないのか、 ダイム王はそんな事を考えていた。 その頃、エノシはゼラルドの事を考えていた。 もしも我が父がこのまま黄泉への進軍を開始するなら兵は迷いの森に突き出てはしまわないだろうか。 その解するところの衆の刃はその身をはぐことになりはしないのだろうか。 黄泉への進軍が正当とみなされるにはその解するところの4元の原点回帰とは。 イエムの部屋に飾られた榊の葉が少し揺れる。 人工で密に作られたこの榊は一生、枯れを迎える事はない。 だがその外面だけがそれを飾る意味なのだろうか。 イエムはなんだか、花を飾りたくなっていた。 その生命のはかなさゆえに綺麗に彩られるその花は人に枯れる事の儚さを伝える。 だがそれは最初からその事を予期してその花を買う人は少ない。 そこにある意味は黄泉の世界へ旅だった死者へのともらいだ。 もしもよみの世界とこの世界が共存しあうならその花は花だけとしての意味を 得るのかそれともそのバタフライが果たして行われるのか。 イエムはただ単にそんな事を意識したわけではなかった。 一つの薔薇への記憶の愛情というべきだろう。 その薔薇がもしも小菊に変えようと思ったのは今度は対象を仏へ向かわせようと意識したからである。 その心の声が天界に届くか否か。 イエムの家庭はもともと宗教熱心な家庭であった。 その仏への尊敬は昔から絶大な事に変わりはなかったが、 少し怠惰な生活の中でそれを忘れていたと反省したからだ。 またプラス面ではそうだがさまざまな事柄が起こるに連れてもう一度原点回帰をし、 そこから始めたいと思った事もある。 その計算式の中でそこから四季に巡りあうことができるのか、 それとも四季が消滅してしまうのか それは二人のこれからのその描いていく ビジョンのプラスとマイナスにもわかれ得る2つの道があると思う。 冬と夏、秋と春、冬から夏、夏から秋、秋から冬、そして冬から春へ春から夏へ。 もしも船乗りたちがその旅へと誘うのならそれでもいいと思った。 その結果が三人の中間ビジョンのマイナスとしてもだ。 その4元が余すところの著名なら尚更のことだ。 その映り出す、三乗解のなかでその予言と三本の橋が予期しうるものならである。 だれもその不幸を思いもしないものだが、 その意味を考えるとき隠された2本の橋の面影と 一人になった自分とその自分を差し引いと二人のビジョンは 一体いかなるものなのか、それが原点と呼べるものなのだろうか。 その関わりの係数を紐解くとき、 その解釈にはやはり原点回帰した場合の当初のゼロとその四季が失われて しまうのではないかという不安がみゃくみゃくと過った。 もしもその余すところのマイナス自分を考えた時、 そこには孤独を背負う道と三人の夢があともどりし、 また先進みするのが浮かんだ。 その一人の自分と三元の意味の中間点の意味は果てしなく大きいと言えるだろう、 その逆解の三人のビジョンの中間点、二人をかいた自分は自分にはどうしても思いつかなかった。 もしも4元のうちのだれか一人を失うとしたら、 それは二人の道の消滅であり二人の夢の中間を失う事になるだろう。 それが架け橋であり、絆というものだと思う。よく人は鶴と亀に例える。 またウサギとカメの競争に例える。 先行して安心て先進みしたウサギはその眠りに落ち、亀に抜かれる悲劇を迎えるのが童話の中での話だ。 そしてその中にそそいだ花の色を考えるときその4元は更に大ききなものとなり、 その中心はやはり恋だったと思えるのが良いのではないのだろうか。 15種の夢の中間はその一のかけ引き抜きに果たして語れるものなのだろうか、 本当に考えてみてるとやはり恋ってよかったなと思う。 イエムはなんだか書いているうちに少し幸せな気分になったが また現実に引き戻されるとこれからの道の険しさを更に思った。