Subeatleoの自作ルーム

 

静まりし2つの羽根2 第35話

太陽が昇る時

  黄泉への進軍をいよいよ開始したゼラルドは最初の橋、 ラミゼルドに差し掛かっていた。 もしもこの橋が封鎖されれば我軍は二度と冥界への道を閉ざされる事となる、 その前にこれを行う上で大切なのは帰路の確保だ。 この橋を完璧なものに仕上げなければ我軍の命はない。 うすりゆく太陽の陰りのなかで忽然と橋の修復を行っていた。 そしてその裏側を隔てる海の青さはどこまでも青かった。 その影がもしも2つと3つ、冥界側が2つと一つの種によって構成されているものだとしたら。 この橋の導かれる原点とは、いくつといくつなのか。 その併合の差し引きは。 三種の駆け引きの中でその解が直線上に位置されるならその母の原点回帰とは。 ゼラルドは橋を5つつの種から四種の解で導こうとしていた。 もしもビジョンに映しだされるその一の差と11種の不利を考える場合その原点回帰の方程式は。 もしもここでその2つの駆け引きの中であるいは 一方を失った場合のその代償とはあまりにも危険な行為であるのか。 種の保存という大切な事。うつりゆく世界の中でゼラルドは思案にくれていた。 あのエトシと対峙した時、たしかに水は火を沈下させるのは明白な事実であった。 その浄化作用が他方に新たな四種を 生むとすればそれは。 イエムはこの時、部屋に買った造花をツボに活けた。 暗かった部屋が少し明るくなったように感じて嬉しかった。 その自浄という作用と部屋の隅に飾られたイエムの三種の神がこの物語で告げられる。 7神の神の駆け引きの 凄まじさを思わせた。 花を飾って良かった。つくづく思うイエムであった。 この時、レクは消えたザカエブリッジからそのゼラルドの進軍の行き先を追っていた。 消えてしまった次元城の面影を思いながら車を走らせていた。 もしもその黄泉の王が軍をふたたびその拠点に戻った とするならそれを追って無益な争いを仲裁すべきか うつりゆき四季の変わり目はその三元が広げる傘が次第に伸びゆくことを感じさせていた。 11種の虚空城の完成がなぜかこの時、レクに望遠となって見えていた。 その取り残された15種のマイナスがいつわりだとするならそれが導き出された間違いの原点とは。 浄化作用による心の喪失がその像の2/3の喪失を生むものだろうか。 方程式の階に間違いないとするなら今頃、2種にわかれたレインボーが浮かび上がっているに違いない。 ヴァンガードに揺れるレインボーとエノシに揺れるレインボーだ。 その両者は果たして現存しているのか。 導きの過程の中でその偉大な木は今後何を望みそしてどう争いを避けていくのか。 この時、黄泉を渡るゼラルドの軍勢が三日月の青い光に照らしだされた。 そしてその徐々に沈みゆくその三日月が姿を太陽に変えようとしていた。  

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