Subeatleoの自作ルーム
静まりし2つの羽根2 第36話
仲裁条件
これ以上、ゼラルドの黄泉への進軍がつづくならば、日々は正常に動くというのか レクの頭に不安がよぎる。なんとしても二人の葛藤を止めなければいけない。 ゼラルドの黄泉への進軍の動機を追った。 死者と聖者の争いは元をただせばそれは時という事になる。 時は次第にうつりゆき、老人は追える。つまり死者の影が次第にましていく。 それは生まれた時から誰でも運命という一つの道での葛藤なのだ。 つまりゼラルドの進軍はその死者に光をあて、悪霊をたち、極楽浄土への道を築かんと 決心したすえの事だった。 イエムの部屋の花瓶が花で彩どられた。沙羅双樹ということもなく、世界樹ということもなく その木はただ影を伸ばしゆくのみのようにこの時、レクには見えた。 もしも年月という時が驚くほど速いスピードで回転するならこの高速世界でその回転は 休みゆくことなく早まっていくに違いない。 それが善なのか。 人は変化を嫌うものである。変化の波は人から安寧を奪う。だが革新がない世界は停滞をうみ 窒息を生む。この変化を考えるとき、その過程で人はどう人生というものを過ごすべきなのか。 時がやすむことなく今、動き始めている。 そしてそれを考える時、聖者と黄泉のかっとうはさらに深いものとなる。 もしもその時の速さの二軸の描く楕円の速度が早まればどうなるのか 対立者の二人が真逆へ走ったとするそのふたりのかけひきはどのような結末を生むのか 月は言った。慈しみあるべき。 老いをおそれる必要はないさ、逆に無理に若返る事もない。 それは自然法則なのか 聖者がもしも誤解をえたとするなら。 イエムは思った。2人対立してるものがいるとするならやっぱ仲が良いほうが年は食わないだろうね。 苦労が減るから。 その十分な仲を導くには浄化せねばならないのか。 その小さな芽を育てる方法とは。 死と生の二分された中で次第に浄化されていくイエムはこの事象を次第に恐れていくようになった。 その絶対な心の炎と浄化されて消えゆく魂との兼ね合いは。 みずらの部屋に3元を飾った自分は更に以前よりも深く自分を見つめるようになっていた。 時の修復人であるダイムは姿を忽然と消した。 次元修復は終わったのだろうか。 もしも、その浄化式と怨念を結びつける事は正しいと言えるのだろうか。 怨念が篭もるから浄化式を行うのは正しいのか。 正しいに決まっている。 そのまま進めばいい。 どうか7つの神よ、あまり気に病むことをなさらないで下さい。