Subeatleoの自作ルーム

 

静まりし2つの羽根2 第40話

「制動」

  動き始めた心の鼓動をエノシは感じていた。 時がいつのまにか10年も前の空間にワープしていた。 そしてその時を飛び越えた時、正四角のダンスをみた。 エノシは思ったやはり自分を制する事ができるのは自分しかいない。 築かれたあらたな三元とそこに浮かんだ 5月の時分の歌。鯉のぼりが揺れる。 故郷助け合いフェアーのあの時の熾烈なガード戦。 思い出すたびに涙が浮かんだ。 その枠組みは果たしてなんであるのか、 それを見極める必要があった。 我々は確固たる波動のもとにその波動を征せねばならない。 エノシは誓った。 約一秒間に一回打たれる心臓の鼓動の中で、炎の王は考えに沈んでいた。 その頃、ゼラルドは黄泉への軍を引き返し始めていた。 浄化は必要だが、その術を絶たれては元も子もない。 黄泉の世界の疎通は果たして我々にそれがマイナスとなるのか、否か。 それを考えるべきだ。ザカエブリッジは再びその橋の修復を終えていた。 そして瞳の中の王、ミラスの怒りは今、頂点に達しようとしていた。 これ以上、我々の世界への進軍が続くならこの世界が戦火の地と化してしまう恐れがある。 あのザカエブリッジほおっておいても良いものだろうか。沈めるならその扉に封印をせねば。 そして黄泉の王はその扉の封印作業にとりかかった。 まず大気をしらねばならない。 その大気と圧の関係とそれと気の力を3乗としてそのそれぞれの力の融解の圧を考えねば。 それぞれの封が切られた場合の自乗でそれを囲んでいった。 見事に三すくみが完成していく。 インドで言うサンスクリットの紀元とは一体、もしもこのキーが融解された場合、 たった一人を除いては他者に操られないようにしなければ我々の未来はない。 どこかそれは門前で薩摩軍を追い払った戦いの前触れを思い出せた。 しかしその3乗の鍵が破られる方法が見出されたなら、まずいことになる。 一見の危うさを感じていた。我々は争いなどしたくはないのだ。その影を宿すもののみ、 またそれが必要な勇気を持つもののみこの城に挑むことができるようにせねばなるまい。 そしてその4乗と4乗を見るときその結果の6と 一の駆け引きそれこそがこの情というものの深さと勇気とそして清さをみねばならないだろう。 その幅の駆け引きが私情の介入を許しはしないのだと思った, だが時に3乗という舞台にあってはそれは操り人形とかしてしまった。 得てして世間は弱者を愚弄し、もてあそび、そして痛ぶり、 そのすえ殺害していくものだ。それを過去の罪への善として捉えてしまう事がある。 だがそれは黄泉の世界にとっても現世に生きるゼラルドにとっても抵抗せねばならない事なのだ。 それこそが今、抗すべき時であり、勇気なのだ。 またそれをなぜ許してしまうのかはこの4乗解にヒントがある。 つまりそれはいじめた者が将来復讐されるのではないかという恐れが絡むのだ。 だがそんなことを恐れてはならないのだ。 黄泉の世界、ゼラルドの世界、そしてこのエノシの解そして、 ダイムのこれらを導けるものが己を変え、更に精神的なたくましさをつくる土台を築けるようにしなければならないのだ。 それは己の自乗に更にその者同士を重ねる事で達成していこうとエノシは思った。 ーつづくー  

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