Subeatleoの自作ルーム

 

連載小説 静まりし二つの羽根2 第6話

昏睡と炎

  ここはどこなんだ、Rの意味深なエラーの後、レクは意識は昏睡していた。 ダイムの次元結界とは一体なんなのだろうか。 時を司るダイムの一連帯が次元の節目となるタイムトンネルの修復を行っていた。 まだ次元スキャナはできあがってはいないようだな。 闇の王ハイドはダイムの城を水晶で監視していた。 私がもしもこのままダイムの時に身を沈める事になるならその眠りは深きものになるだろう。 私の心がもしもまた黄泉に誘われるなら第八次元の目覚めは訪れる事を拒むかもしれない。 宋庵の中でこのまま身をやつすのも悪くはあるまい。 闇の王ハイドの関心は時に推移していた。 次元ジャンプからそしてワープ。 その後のソシアルソサイエティーの形成。 一連の事変が次、次とレクの元に伝わってきていた。 ここはどこなんだ。 早く目を目をさまさなければ。 イエムは古文書の一節がきになっていた。 逆さ富士一連となってすすきの原に帰るとき。 紅のグレンの花が咲き、けしの実はその礫となりて太鼓のグレン、蘇るであろう。 グレンの宿す心、アヤメとなりてそのかきつばたの花、竹林を飛ばす。 その鋼、炎と変えてならない。 生類の帰すところその生にありて死にあらず。 光と闇の戦いなり。

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