第14話 ディステニーアワー
レクはサファイアモンドの街を出て、それからダイムの城の手前の通路で
ザカエブリッジの二つの橋
テリブルとミストラルのどちらかを渡る選択を迫られた。
ダイスの目のとっさの判断で一路、ミストラルを渡った。
天井にもかかりそうなくらい荘厳な橋、ミストラルは到底、次元流に
まきこまれそうもなくらい頑丈に立て直されていた。
そしていよいよレクは再び、ザカエブリッジにたどり着いた。
長年の次元修復に使われた来たこのザカエブリッジの都市中枢は脈々と動いていた。
そしてレクはゆっくりとその橋を渡った。
都市を照らす夕焼け空がオレンジ色に輝いていた。
そしてそこを抜けいよいよレクはダイムの新城、ディスティーアワードに
潜伏した。
そこでは長年の次元修復の結果うまれた花飾りの柱時計が時を刻んでいた。
このベースの中核となるのはその教育機構であり、そこでみな
一から教えをうける。
時の始まりは0か一なのか
それを見たときレクは改めて思った。
一はすべてのはじまりであり、0は初点と終点の重なりだという。
0から1への変化は実に難しいだが0を初点と捉えればなにもかも
説明できるとレクは思った。
コンピューターに教育を行う場合、数字というものの
その仕組みを理解させなければならない。
1+1=2 2+1=3。。。。N+1=N+1
だが割り算はどう表すか
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パソコンに再びレッドランプが灯る。