Subeatleoの自作ルーム

連載小説 静まりし二つの羽根3 第8話

復活のナインテール  レクとイエムは一路、ダイムの城を目指していた。
もしも種というものが人間の8系統あるいはその倍数を示唆する時
ものづくりにおけるその種の種類はアミノ細胞のように競走馬の
血統のような分類分けができるものなのか。
サラブレッドとはその優秀な血脈、活躍した馬の業績で価格や
ランクが決まりその名が残る。
単純に走って賞金さえ獲得できれば種牡馬になるのが普通なのだ。
だがそのようなサラブレッドを分けるようなやりかたで
各種神はいちづけできるものなのだろうか。
その時、母親はごま油で炒めたベーコンをウィンナーに巻いていた。
ここで戦いの歴史にあるいは終止符が打たれるのかと思った瞬間
ひとつのりんごが棚の上からすべり落ちた。
アダムとイヴの終焉か船出をそれをどこか予兆させた。
2/Xの2乗という
双曲線が描き出された
玉乗りたちのサーカスと一座に明日への風は吹くのか。
それとも残虐な岩の上での遊楽が舞い降りるのかと思った瞬間
それは息吹を上げた。
哲学上の俗に硬いという事の意味
そしてキョウエイプロミスという名馬。
どこか白けた雰囲気が辺りを覆い始めた。
ある絵かきが西陣を織る際にそれは12海をイメージするように
おおきな世界でたまのりたちが世を渡るのは至難の技だ。
哲学の代表作の多くはその自由を歌う。
だが自由の象徴たる女神たちはその顔色を変えた。
なぜかは突如それが自分にも関係のある事柄に
その一つのりんごをかじるという行為が変えたからである。
そして9系統が成立した。
9つ目の神が成立した。
あるいはどこからどこまでがその全神ゼラルドの話であったのか
それすらも意識できないほど神々はその多種化への道を
ここでたどり始める事となった。
糖細胞がそのからくりに栄養とパワーを与え
次第にたまのりたちの曲芸は人々を魅了するように
なっていった。
ニュータイプへの覚醒
その
園が宇宙へと進化した証である。

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