Subeatleoの自作ルーム

 
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start 連載小説 静まりし二つの羽根5
第一話
–散会の余韻–
レクのダイスの目は蜘蛛に盾
なぜかふとバルバラシアの事が気になりだす。
彼女とダイムの次元城で別れて以来、あっていない。
レクは孤独の中で暗黒流のしねりくねりする中に居た。
突如、八元を刻んだ逆さ次元城は息吹をあげたがいまはいない
レイン高城の設計回路どうりに今日も作動している。
突如、終戦協定依頼、収束していた逆さ次元城の神経回路網は
収縮と拡散の反動位置エネルギーと振り子のジャンプを使い
さらなる拡大を始めた。
だがある一定の程度、伸びるとこまで伸びた逆さ次元城のコアは
その圧エネルギーの暴走を防ぐ為に ミクロ化しレクの腕時計のコアにしまい込まれていたはずが突如何者かに奪われ消息を立っていた。
マトリクス、幾何学の設計がちりばめられた図の示すとおりに
そしてコアは今日も息をしている。
そして、進軍をつづけていた黄泉の王、ハイド、ミラスの率いる
黄泉の行軍はいつのまにか収まっていた。
ZAKAEブリッジにまで軍を引いて留まっていたゼラルドは
それを仮想結界でしのぎ切り、そのまま戦争が再び始まるかの危惧と祈りで一抹の膠着状態に入り
誰もがもはやそれを忘れつつあった。
そして世界は仮想結界か、ミラスの黄泉の世界かどうかすら
意識しえない状態になり、ところどころにそれを思わせる、
亀の石ができ、その周りに古の太古を思わせる街並みが広がりつつある。
その亀石で区切られた関と関を境にし、
別世界でくらしその関を越えずにそこで子を
生み育て、そして人生を経ている。
そのような世界の広がりがつづき
一見、世界に平和が続いているように見えた。
これをまさに散界と言えよう
御堂の秤の修復を終えたダイムがほくそ笑む。
その時
イエムは銀河の学びを終え、家に帰宅し
水槽を眺めていると
家に荷物が突如届いた。
ーーつづくーー
静まりし2つの羽根5第1話 Copyright © subeatleo.net,all rights served.

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