Subeatleoの自作ルーム

 
静まりし2つの羽根 5
 第9話
5城の根の結合の2種
隠して、ルナの吐息が世界に広がる。
ゼラルド軍の中腹を割ったエノシはゼラルド将軍と対峙していた。
1塵の風が拭き、白い軍旗は翻る事はなかった。
丘陵沿いに赤い炎が立ち上がり、消え、街の陽炎が揺れる。
エノシのスピードにやや翻弄された、
ゼラルド軍は本陣をやや南に落とし、ザカエブリッジの裏手の
栗川を越し、大きく引き上げた。
突如、その時、エノシ軍に一方が入った。
ルナの声に耳を済ましていた、黄泉の首都、
ハラスパスのハイドはエノシ軍との同盟破棄を
宣言した。
ゲリラ線を繰り返していた
、 ミラスの軍は、青いサンゴ初頭の西から本陣にいきなり
フォログラフ結界をエノシ軍にぶち当てた。
エノシ軍は突如、あたり一面が黄色に染まった事に慄く
。 フォログラフ結界はまたたくまに、
逆さ次元城を取り囲み、伸縮を繰り返し南進していた
逆さ次元城は突如行方をくらました。
それに焦りを覚えたながらも、エノシ軍は
深く黄泉の結界にほおり投げられていく。
その時、エノシのみた結界の中は
まるで田舎町を思わせた。
水車小屋に粉引きの編みがかかり、
断続する水流を動力として回る。
その一方では田畑にはひまわりが咲き、
山は緑に萌えている。
おかしい、私は今、ゼラルド将軍と
向かいあっていたはずでは。
懐かしい夏の香りが漂いだす。
あたりには列車が一本とおり、汽笛が木霊する。
汽車の音がすーぅと木霊すると、
そこに透明な列車がとまり、蒸気機関の音とともに
またその列車は鉄橋を越えて天に昇っていく。
そこで影のような黒い霧がゆらゆらと揺れて、
そろそろと人が歩き、一見、人家かと思うと
そこに雪が振り出し、突然夏から、冬へ時間と季節を飛び越す。
エノシめ、まだこれでも動揺せぬか。
ハラスパスは苛立ちと共に、
どこかエノシの勇猛ぶりに共感をおぼえていた。
しかし、あたりの変化をなんだというのか
エノシの炎の陣はゼラルド急撃に乗じてやめない。
ズブズブと奥深くに入り込んでいく。
赤い鉄塔と炊き出しの付近の駅が見えだす。
そこではまるで大戦後の、
東京大空襲のあとの町並みに思える街が広がる。
なんだというのだこれは
エノシ軍は焦りを隠しきれない。
少し、私も愚かだったかもしれない。
心に弱みをみせると黄泉はますますその人に深く入り込む。
ぎゃていぎゃていとマシンの響きが広がり。
暗黒に空が包まれていく。
これはイケない。
エノシ軍はそして撤退した。
その夏と冬のフォログラフはいままでになく
美しいものをエノシの心に焼き付けた。
ルナの声が湖面に響き
その場所は、どこか輝く幻想の中の一こまに思えた。
この話はフィクションです、現実との錯誤に気をつけて下さい。

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