静まりし二つの羽根5

  • 諦めてルナの森の救出作戦を練る
  • 桜時計の鳴る頃を思い出し、ふとブーツを履く
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    第17話 めぐり


    静まりし2つの羽根 5
    第 17話 めぐり
    二人組の女性が、おもむろにうなじとその色香を現わし、そのゼンマイ時計を ひねっり、瞬間、時空から風がうずを巻き、暗黒のオーラとメモリー世界が広がって その瞬間、レクは気を失い、その動派の流れに引き込まれてしまった。 ぐるぐると天井が周りだし、暗黒の渦が広がると、 その女の笑い声が聞こえる。 これはラジエーター溶液じゃないの? その液体は不思議なことに天を描くと一面に真っ白な雲が広がり そこに渦が周りこむと今度は蓮の花が開いていった。 青車がドライブ航路を描き、そしてピンクの豹を載せた車が走っていくと しばらくして、そこは天国を思わせる白い空間が広がった。 レクはしばらく呆然としていたが 冷静に意識を取り戻した。 これは液体電化溶液にDATAフォログラムをまぜたラジエーター溶液の投下に よる再生か。 気づくとその二人組の女の姿はなかった。 レクはあたりを見渡すと暗闇の中に星々の軌跡が広がる。 そしてひんやりとした空気がつつみこみ 寒気を覚えた。 緑の灯火が点滅を繰り返し、早く回ったり、遅く回ったりしてその 電気の流れの速度をまるで計測しているように見える。 レクは地面で寝そべっていたように思えたが、そこは黒いベットの上だった。 ここはどこなんだろう。 あたりには何もない静寂が包み込み。 赤い炎が時折、ふわりと広がっては消える。 レクの脳裏にいろいろな過去の思い出が浮かぶ。 イエムとの出会い、サイモン、バルバラシア。 再び、強烈が眠気が差し込む。 レクはため息をつく余裕もなく目を閉じた。 その頃、イエムは徐々に組み合わされていく、サーバーシステムのプロセスがその機械への 侵入を拒んでいる事に気づき始めた。 この世界は、メモリー型のフォログラフによる仮想疑似世界だったのか 涅槃とう事を考えだした。 自分の描いたコメット銀河の中に、更にその銀河ができている。 銀河の中に銀河。 なぜかこのコメットが何層にも重ねられて、この流れ星の中に流れ星が あるように思えてきていた。 人は経験と社会ロールの中で悟りを覚え、そして解脱の境地に入り込む。 過去のここはこうだったなという経験など捨てろという人もいるが イエムはその天性の無知の知でその導を現実のものに変えていった。 これはクレアの街の完成モチーフモデル あるいは現実? イエムはそこから抜け出した一本のロックボルトなのか。 機関室のような模型は突如、イエムの中で羽ばたきだし その瞬間、その銀河の中に大都会が広がった。 ようは散会からの収斂 その罪な気流は今日も罪な立体フォログラフを作り上げる。
        ーーつづくーー 

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