Subeatleoの自作ルーム

 
静静まりし2つの羽根5
第6話
街のあかりがうっすら陽炎のようにゆれ、差すあかりが仄かに黄色い。
すべての景色たちが黄色に変化し、イエムはハイドの軍勢がゼラルド軍
をゲリラ戦略でほんろうし、押しつつあるのを感じていた。
黄泉のパワーが、生きるものをとりまき、世界変化をあちこちで
起こしていた。
イエムは普段見慣れない建物があちこちで、突然浮かび上がり、異変
と融合をおこしはじめているとき
イエムは飼っているマリモの水槽を水でまんぱいにすると、それに
満足したのか、マリモが宙に浮き。ふかふかと漂う。
8界できたな。
その近くにいた、ミラスは黄泉の首都からゲリラ戦略で徐々に黄泉の
機能中枢ラインを押し上げ、循環バスを各コアに届かせ、その幻影
ビジョンに映し出されるのは大雪原。
あの日、降った雪に似ている。
これは、黄泉の今の世界、それとも過去のメモリーどっちだろう。
水に漂うマリモが、自然にマトリックスにかかれた相対線移動の
ように、連なって移動している。
イエムにとってはこれが何故か惑星のように見えた。
     ーーつづくーー

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