Subeatleoの自作ルーム
静まりし2つの羽根5
第7話
大雪原を超えた紙マリモ
惑星軌道を描くマリモにもしも、時の経過というものがあるとす
るなら、産業に木こりを失った未来
妖の力が呪詛にその鍵があるとするなら、その大元になる四緑木の
大樹が親と言えるかもしれない。
その草樹の力が強くなり、人類は木を刈れなくなった。
結果、紙バルブは海藻から作られそれが全ての記録紙を補う未来。
結果、人は気を恐れ、霊を極度に恐れた結果、狩りを失い、海藻
や、海苔を主食にし生きる事になる。
ミルクと海苔で生きていた結果、筋力と体力を失い
調和が続いてはいた。
インカの紋様が浮かび上がり
マチュピチュとシルクと麻の衣をまとう
文明は続いたが、ある日、緑の爆発的増加に耐えきれなくなり
地表は緑に覆われる星、マリモの惑星に変わっていった。
繰り返す、霊との対話の中で意外とテレビなくても耐えられる
もんだなと思いながら
ふと、ある一節が気になった。
ガシドウジョウニョウタイジュ
我の道が、9界を抜けたか
機樹の成り立ちをみるのはさぞかし
おかしかろう。
どこからか眠りに落ちた鉄騎士の声がした。
その時である。
突如、マリモたちが、子熊の尻尾を描き
北斗七星が
ハラスパスに浮かび上がった。
ーーつづくーー